PALL MALL's Blog

備忘録的な何かを拙いながらもポツポツと

「答えに色を塗る」という事

東日本大震災以降、緊急時の情報収集ツールとしてTwitterを活用するユーザーが

増加した。

http://bit.ly/15Otbtv (※PDF注意)

上記PDFにあるような「デマ・誤情報の対策と課題」もあるが、緊急時の

情報収集ツールとして一定の役割を担った事は間違いないだろう。

 

私もそんなユーザーの一人である。

尤も、私の場合はTwitter自体は震災以前から使用しており、緊急用として

所謂「サブ垢」を震災直後に取得したクチである。

使い方は個人の自由だろうし、それについて横からとやかく言う事ではない

のだろうが、気になった(気になっている)事をポツポツと。

 

「二次情報・三次情報・・・には振り向かない」

「情報のソースとなった記事や資料等を確認しない」

 

個人の範疇で判断材料として使う分には、まぁそれでもしょうがないかな と思う。

いちいち面倒臭い事ではあるし、それなりに時間や知識を必要とするものなので

難しいところ。全員が出来る事だとも思えないし。

ただ、それを他人に押し売りするのであれば全く別の話だ。

最低限それぐらいはやるのが筋だと私は考えるし、私は意識してきたつもりだ。

各々で受け取り方は違うのだから、最低限必要なものは届けるべきだと思う。

 

あ、それともう一つ。

 

「どちらか一方の情報のみを収拾する」

 

これは本当に気になってしょうがない(笑)

強い先入観もあるだろうが、検索の仕方が悪いのかな とも思ったりする。

例えば「食品添加物は安全?危険?」について情報を検索する場合。

その時に食品添加物 危険(安全)」で検索してないだろうか?

この検索方法だったら殆ど答えは一つの方向のものしか出てこない(笑)

初めに答えありきで検索するのだから当然の事である。

答えを鵜呑みせずに自分で答えを決める為の計算式となるものを検索した方が

得策だし、しっかりと学ぶ事で知識という財産が確実に残る。

その上で白なり黒なりグレーなりの色を、自分の答えの色として自分で塗る事が

本当の情報収集ツールとしての使い方ではなかろうか。

 

たまたま食品添加物を例に挙げたが、農薬だって放射性物質だって同じ事。

口にするものだけでなく、リスクが絡んでくるものは全てそういうものだと思う。

 

その辺に散らばってる「他人が色を塗った答え」に飛びつくのは簡単だ。

もしかしたら飛びついている人が世に溢れかえっているのが実際のところだったり。

個人の範疇ではそのスタイルでも何ら問題は無いのかもしれない。

ただ、縦しんば限られた範囲の中だけだとしても、情報を発信・拡散・共有する立場に

立っているのであれば、自分で答えに色を塗る事がどれだけ大切な事なのかという事を

気に掛けてほしい。

それと同時に他人が色を塗った答えに自分で色を上塗りするのはしんどい事だという事も

心の隅に置いてもらえたら有り難い。

 

私がTwitterを使用している為、何となく限定的な書き方になってしまった。

他のSNSを使用していないので他がどんな傾向か解らないし断定する事も出来ないが、

リスクが絡んでくる事案であればSNSの類のものは大概同じような事が言えるだろう。

 

そんなSNSという名の海の中で無責任という部分的な深みに溺れる事なく、

どんなに泥臭くなろうとも、

どんなに地道な作業だとしても、

どんなに長い時間が掛かるとしても、

私は自分で精査して吟味した自分の答えの色をこれからも塗っていきたいと思う。